Brain Quest Q&A Cardsを使って親子でスピーキング力を高めよう!
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
皆さんはBrain Quest(ブレインクエスト)ってご存知ですか?
アメリカではベストセラーで、英語を学ぶ世界中の子どもたちにも人気の高い子ども向け教材です。
Brain Questといえばワークブックが有名ですが、今回はQ&Aカードの方をご紹介します。
子どもの英語の発話を促したい皆さんにおススメ!ですので要チェックです!
Brain Quest Q&A Cardsとは?
Brain QuestのQ&Aカードは年齢ごとにレベルが分かれており、対象年齢は2歳からなんと中学校1年生レベルまであります。
レベルによって内容は変化しますが、一問一答形式のスタイルが基本です。
今回ご紹介するレベルは最初の4つだけとなっていますが、興味のある方はぜひ上のレベルも見てみてくださいね。
なお、対象年齢はあくまでも英語ネイティブ基準ですから、英語力の異なる日本の一般的なお子さんにとっては目安程度と考えてください。
遊び要素が強くアクティビティやゲームも含まれているので、いろんなお子さんが楽しめると思います。
おうち英語にBrain Quest Cardsがおすすめな理由
- 持ち運びに便利
Brain Questは短冊状のカード形式で、子どもの手に収まるサイズなので、ちょっとしたおでかけや電車移動などにもってこいです。
カードは厚みがあって破れにくいうえに金具でまとめられているので、「ばらばらになって片付けが大変!」「カードをなくした!」という心配がありません。
- コスパがいい
アマゾンや楽天などから2000円しないで購入できます。
メルカリだと中古でもっと安く買えることもあるようですね。
コストコでも購入できるみたいです。
しかも問題数は300~350問も!オールカラーですべての質問に答えが書かれています。
これ一つでかなり長く使うことができます。
- 多くの親や英語教師からのお墨付き
クイズ形式で学べるので子ども受けが抜群なうえ、英語が苦手な保護者の間では「なるほど、これって英語でそういうのね」と親の英語の勉強にもなる!と好評なようです。
親子間の英会話を上達させるための質問やフレーズが多くあり、子どもの発話を促すにはうってつけの教材です。
レベル別の内容
レベル分けが細かいため、徐々にレベルを上げられるのがこのカードの特徴です。
先ほども触れましたが、年齢設定は英語ネイティブの子どもを想定しています。
日本語ネイティブの子どもたちには一番簡単なレベルでも「英語で質問を読み、英語で答える」という意味では結構難しいと思います。
ですから、対象年齢ではなく、お子さんのレベルに合わせてカードを選ぶようにしてくださいね。
早速カードの中身を見ていきましょう。
Brain Quest Ages 2-3
一番簡単な2-3歳向けのレベルはおさるのMaxが主役です。
箱の中には短冊状のカードが2つあり、(Deck 1とDeck 2)テーマごとにカードが並んでいます。
Deck 1ではMaxの日常生活、Deck 2はお出かけや誕生会などの非日常的な出来事に関する質問が並んでいます。
What is this called? (訳:これは何ていうの?)といったようなシンプルな問いが多く、全体的にはモノの名前や動作を問う内容が多いです。
Brain Quest Ages 3-4
1つレベルが上がった3-4歳向けのものはネズミのMollyが主人公。
これ以降のレベルは質問カードに答えが載っておらず、質問カード、答えのカードというように交互になっています。
質問はテーマごとに分かれておらず、色や数字、形やフォニックスなど様々な問題が出てきます。
絵探し絵本のようなカードもありますよ。
難しい単語も出てきますが、ネイティブの子どもたちはよく使う言葉ばかりですので、ぜひともマスターしたいところです。
英語が得意な子であれば、年長さんでもできそうですね。
Brain Quest Ages 4-5
続いてはパンダのAmandaが主役。問題文が長くなり、What やWhichなどの疑問詞が増えます。
"Can you put it in the right order?"(訳:正しい順番に並び変えられるかな?)
"Find the toy just like the toy in the circle." (訳:丸の中のおもちゃと同じものを探そう)というような、英語力を超えた力を問う問題も多いです。
理科社会の知識や時計の理解が問われる問題などは、なかなかチャレンジングです。
Brain Quest Ages 5-6
ライオンのRyanレベルになると、難しい単語も並びます。
次の展開を予想する問題や、簡単な算数も出てきます。
ボキャブラリーや生活の知識がないと答えられない質問が多くなります。
日本の小学校低学年~中学年のお子さんでちょうどいい英語レベルでしょうか。
このレベルからお金の問題も出てくるのですが、アメリカに住んでないとコインの名前なんて分かりませんから、ここは飛ばしてしまいましょう。
Brain Quest Q&A cardsを効果的に使うステップ
次にBrain Quest Q&A cardsを効果的に使う方法をご紹介します。
Step 1: 指さしやジェスチャーで答えを導く
まだ英語での発話が難しいうちは、保護者がイラストを指さしたり、日本語を少し混ぜたりして子どもとやりとりをしましょう。
Step 2: 子ども自身の生活にリンクさせよう
少しずつ問題が理解できるようになったら、お子さん自身の生活に関連付けることが重要です。
毎日の生活の中で実物を見せながらカードに出てきた単語を繰り返すと、理解が定着しやすくなります。
Step 3: 子どもに質問を読んでもらったり、センテンスで答えてもらおう
お子さんが少し英語を読めるようになってきたら、質問を読んでもらいましょう。
まだ読めない場合でも、質問には答えられるようになってるはずです。
最初は単語で答えてもOKですが、徐々にセンテンスで答えられるよう導いてあげましょう。
Step 4: 【応用編】カードにはない質問をして会話を広げよう
子どもはおかしな話が大好きです。カードのフレーズの応用をして、Silly questions(変な質問)なども混ぜながら楽しみましょう。
Brain Quest Q&A cardsを継続するための3ヶ条
- 親子で楽しむべし
親子の会話のきっかけをくれる道具として上手に活用することで、お子さんの英語への印象がポジティブなものになります。
オープンクエスチョン(自由回答)も盛り込まれていますので、お子さんと一緒にいろいろ話しながら、楽しんで取り組んでくださいね。
- 子どもに無理をさせるべからず
一日3カードなどと量を決めて取り組めば、ほんの数分で取り入れられるルーティンです。子どもの短い集中力をフル活用して、毎日少しずつやる習慣をつけましょう。
- 子どもの好きなように進めるべし
子どもによって興味のあるテーマや進めるスピードは異なります。
お子さん自身のやりたいように進めていくことで継続して使うことができると思います。
今日は子どもだけでなく親のスピーキング力まで上がるBrain Quest Q&A Cardsをご紹介しました!
おうちでもっと英語を使いたいけど、どうしたらいいか分からない!という方にぜひとも取り入れてほしいです。
実際に見てから購入したい場合は、ぜひコストコで実物を手に取ってみてくださいね。
それでは! See you next week! :)
サイトワーズ(sight words)って? 楽しく暗記して読解力を伸ばそう!
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
前回はファミリーワード(family words)について解説しました。
今回はフォニックスと同じくらい重要なサイトワーズ(sight words)についてご説明します!
サイトワーズ(Sight Words)って何?
サイトワーズとは、読んで字のごとく"sight words"(視覚の単語)、つまり見ただけで読めるようにならないといけない単語のグループを指します。
※サイトワーズは Tricky Words (トリッキーワーズ:ひっかけ言葉)などと呼ばれることもあります。
"the"や "why" のように、フォニックスの規則では読めない例外的な発音の単語がほとんどで、丸暗記しないといけません。
サイトワーズを制する者はリーディングを制します。
なぜなら、頻出100語で英文の半分程度、頻出300語でいろんな英文の約6~7割がサイトワーズが使われているといわれているほど!
日常会話や文章でもしょっちゅう出てくる基本的な単語ばかりなので学習効果が高いんです!
いつから取り組めばいいの?
サイトワーズを導入するタイミングですが、基本的なフォニックスのルール(アルファベット26字それぞれの一番重要な発音)をある程度覚えたころに、複雑なフォニックスルールと平行して覚えることが重要です。
そして、必ず単語の頻出度順に覚えるようにしましょう。
当スクールで使っているDolch Word Listはサイトワーズが頻出度順に並んだリストで、英語圏で最もよく活用されているリストです。
リストには約300語ありますが、これを年中から小3くらいまでの長い時間をかけて何度も復習するのです。
大人だって嫌いな暗記を子どもにさせるのは根気が必要ですが、一目でパッと読めるようになるまで、あの手この手で繰り返し出題し、記憶を定着させます。
おうちでも取り組む場合は以下の点に注意しましょう。
- 最初のうちは読めるようになることにフォーカスし、小学生になって文字を書くことに抵抗がなくなってきたら、書く練習を始めてみましょう。
- サイトワーズのほとんどは日本語で訳しにくい言葉ですので、意味は教えなくて大丈夫です。
- 暗記学習で英語嫌いにならないように、楽しみながら学習できるよう工夫をしてみましょう。
以下におうちでおススメのサイトワーズのアクティビティをご紹介します。
【ゲーム】
Pop for Sight Words Game
前回のファミリーワードの記事で紹介したPOPはサイトワーズ版もあります。
ルールがシンプルな上、運も問われるゲーム性が子どもたちの闘志を燃やします。
2つレベルがありますので、まずは赤いパックの方から始めてみましょう!
Teach Your Monster to Read
もはやこのゲームの回し者では?と疑われるほど私がゴリ押ししているオンラインゲーム、Teach Your Monster to Read。
フォニックスだけでなく、サイトワーズもしっかり教えてくれます。
公式サイトにはサイトワーズの本のしおりもあるんです、かわいくないですか?? XD
パソコンからだと無料のゲームです。遊ばない手はないです!
【YouTube】
Little Fox - Sight Word Songs
こちらも当ブログの常連さん、Little Foxからのプレイリストです。
ゆる~いキャラクターたちがスペルも教えてくれる、かわいらしい動画です。
【本】
Scholastic社の多読シリーズ
少しずつサイトワーズが読めるようになったら、Scholastic社の"First Little Readers" や "Sight Word readers"、 "Nonfiction Sight Word Readers" などに挑戦してみてもいいと思います。
とても小さく薄い本で、子ども一人でもすぐに読むことができるので達成感を感じることができます。
日本のAmazonからも安く簡単に購入できます。
英語が苦手な親御さんにはCD付きのセットがおすすめです。
Dr. Seuss Series
もう一つご紹介したいのが、Dr. Seuss(ドクタースース)のシリーズです。
私自身も子どものときによく読んでもらっていたこのシリーズ。
英語圏で知らない人はいないといわれているほど王道の絵本です。
アメリカの子どもの識字率を上げるため、絵本作家に俺はなる!(ルフィー風)と一念発起したドクタースース。
児童文学の発展に貢献したことが評価され、ピューリツァー賞特別賞を受賞しているんだとか!
日本でもクリスマス時期になると現れるあのグリンチ(Grinch)も、実は彼の作品に登場するキャラクターなんですよ。
彼の本はどれもシンプルで韻を踏んだリズミカルな文が多く、奇想天外で面白いストーリー展開が時代を超えて現代の子どもたちにも愛されています。
どういったお話があるのか気になる!という人はぜひDr. Seuss Treasury Kids Booksというアプリをダウンロードしてみてください。
Dr. Seussの有名な作品50冊以上が、7日間無料で読むことができちゃいます :)
英語の文章が読めるようになると、子どもたちにとって大きな自信になります。
読めた!という「成功体験」をどんどん積み重ねることで、お子さんの英語力は着実に身についていきます。
ぜひSight Wordsの学習にも絵本を取り入れてみてくださいね。
ワードファミリー (Word Families) とは?
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
前回の記事ではフォニックスについてと、その大切さについてお話しました。
今回は基礎的なフォニックスが分かったころに注目していただきたいワードファミリーについてお話したいと思います。
ワードファミリー(Word Family)とはそもそも何かといいますと、単語の後半のつづりが同じ単語のグループのことです。
例えば、man と can は終わりの音が an ですね。この他にも、同じつづりで終わる単語( fan, ran など)を一緒に覚えると、あっという間に読める単語数が増えます。
特に難しい文字列を含む言葉(例:<-ight>を含むfight, light, right, sightなど)はまとめて覚えることで、効率的に単語の読み方を習得することができるんです。
ワードファミリーについての説明は『世界で活躍する子の<英語力>の育て方』(大和書房)に詳しく載っています。興味のある方はぜひそちらを。
Word Familyを覚えるのに使えるものとしては
- YouTube動画
- アルファベットカード
- Word Families用の絵本
が挙げられます。さっそく使い方を見ていきましょう。
①YouTubeでワードファミリーの動画を見てみよう
まずはYouTube動画でワードファミリーを覚えていきましょう。
こちらのブログで何度も紹介しているLittle Foxのワードファミリーの動画以外にも、
私の大好きなSuper Simple Songsの姉妹チャンネルにもワードファミリーの動画がありました。
映像があると視覚的な情報が増えるので、話の内容がぐっと理解しやすくなりますね。
②アルファベットカードを使ってみよう
今度はアルファベットカードを使ってワードファミリーを作ってみましょう。
アルファベットカードは手作りのものでも市販のものでもかまいません。
Googleで "alphabet cards free printable" と調べると無料で印刷できるものがたくさん出てきます。
まずは終わりの文字の組み合わせを決め、最初の子音を入れ替えていきましょう。
例えば、[a]と[n]のカードを並べたあと、[a]の前に[c]や[p]などのカードを置いてつなげて読んでみる、といった感じです。
他にも、『英語に強い子の育て方』(翔泳社)でおススメされているカードゲームに"POP for Word Families"というものがあるようです。
私自身はまだ使ったことがないのですが、かなり楽しそうなゲームなのでレッスンで使ってみようか検討中です!
家族で遊ぶ英語のゲームをお探しの方は、ぜひこちらを候補にしていただければと思います。
③Word Families用の絵本
音声の助けなしに自力で読めるようになったころにおすすめなのが絵本の活用です。
Word Familiesに特化している絵本といえば、Scholastic社から出ている「Word Family Readers Set」という絵本セット。
各ページに1~2行ほどのワードファミリーをふんだんに使った短い文と、アメリカらしいかわいいイラストが描かれた絵本です。
スコラスティック社の絵本やテキストは良質なものが多いので、当スクールでは使用していないものの、自信を持っておススメできます。
ただしセット買いすると結構お金がかかりますので、よーく調べてから購入してくださいね^^;
次回はいよいよ基礎英語の鬼門(と私は思っている)サイトワーズについて解説していきたいと思います!
See you soon! :)
フォニックス(phonics)って何?
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
皆さんはフォニックス (phonics)という言葉を聞いたことがありますか?
今回は英語学習の効率に大きく影響するといわれるフォニックスについて説明したいと思います。
フォニックスとは?
フォニックスとは簡単に言うと英語の読み書きのルールです。
英語は日本語のひらがなやカタカナと違い、文字の名前とその文字が出す音が一致していないことが特徴です。
例えば、アルファベット読みならCATは「シー エィ ティー」となりますが、フォニックスでは「クッ ア トゥ」と発音します。
フォニックスを学ぶと、知らない単語でも発音することができるようになるんです。
基礎的なフォニックスはけっこう簡単に覚えられるのですが、応用ルールになると1つの文字に対する別の発音を覚えたり(例:Eはエともイーとも発音可能)、digraphsといって複数の文字で一つの音を作るもの(例:ch, sh, th)などもあったりしてかなり複雑になります。
どうしてフォニックスが大事なの?
フォニックスの知識は読む力の基礎となり語彙力の伸びへとつながるだけでなく、正しい発音で話せるようになったりライティングのスペルミスの頻度にも直結するため、お子さんの将来の英語学習を左右するステップといっても過言ではありません。
だからこそネイティブの子どもたちも学校でフォニックスを学習します。
日本の学校英語でも最初のステップでフォニックスが導入されれば、もっと英語ができる日本人が増えるのでは?と私は考えています。
ちなみにですが、英語には英語にしかない音がたくさんありますから、フォニックス学習中は日本語を介さず、英語のまま聞き取って発声するようにしましょう。
(カタカナルビの付いている教材などはくれぐれも使わないでくださいね!)
発音に自信がないという保護者の皆さんは、ぜひこの機会にお子さんと一緒にフォニックスを学んでみてください。
子どもと一緒にフォニックスを勉強したら親の発音も上達したという話は実はよくある話です^^
フォニックスはどうやって覚えるの?
実はフォニックスの基本的なルールは毎日5~10分くらい学習すれば半年程度で覚えられます。
① アプリ
フォニックス学習に最初におススメしたいのがアプリです。
以前にも紹介した Teach Your Monster to Readは私の一番のおススメです。
なぜなら、このアプリはほとんどのフォニックスを網羅している上に、sight wordsと呼ばれる例外的な頻出単語も楽しみながら覚えることができるからです。
興味がある方はぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。
アプリと同様におススメなのが動画(フォニックスの歌)の活用です。
発音の上達、語彙力アップ、英語学習意欲の向上といいことづくめですので、ぜひ1日5分、といった感じで日課にしてみてください。
YouTubeで'phonics'と調べると世界中の様々なフォニックス動画が見ることができます。
なかでもLittle Foxというチャンネルが作成しているフォニックス動画はおススメです。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
複雑な応用ルールほど動画の活用が効果的です。
例えば、'magic e / silent e' (魔法のe/無音のe)と呼ばれるルールがあります。
eが単語の最後につくと、そのeが無音になる代わりにその前にある母音は長母音になるというルールです。
例えばmatとmateの発音が大きく異なるのは、最後のeがその前にある母音aを「エイ」という長母音の音に変えるからです。
今の説明、言葉にするとすごく難しく聞こえますよね。
だからこそ映像で視覚的に理解できたり、歌を通して覚えることが重要なんです。
③アルファベットチャート
フォニックス学習に欠かせないのがアルファベットチャートです。
インターネットで 'Free Alphabet Chart'や'Printable Alphabet Chart'などと調べてみるとたくさん出てきます。
選ぶ基準としては
- 大文字・小文字の両方が載っているもの
- カタカナルビがないもの
- 基礎的なフォニックスで読める単語を使っているもの (例: Xの例としてよく使われるxylophoneは「クス」ではなく「ズ」という音なので、基礎的な音ではありません。foxやboxのように、「クス」の音がある単語を使っているものを!)
を選びましょう。
どれにすればよいか分からない場合は、以下のウェブサイトから好きなチャートを選んでダウンロードしてみてください。
子どもは見慣れた文字が目に入ると自力で読もうとしますから、チャートを子どもに見えやすい位置に貼ることで自ら学習してくれるようになります。
④フォニックス用のアルファベットカード
アプリや動画などはスクリーンタイムが気になる、と心配な方にはフォニックス学習用のアルファベットカードを購入、もしくは自分で作ってみてカードゲームをしてみてはいかがでしょうか。
フォニックスカードの中で私のおススメはAGOシリーズです。
こちらのシリーズはポスターもありますので、併せて使用するのもよいと思います。
興味のある方はご参照ください。
最後になりますが、フォニックスを家でやる場合ゲーム感覚で楽しむことが大切です。
「これはなんて読むの?」「繰り返して言ってごらん」などと理解度を試す質問を何度もすると、子どもは嫌がります。
教え込もうとはせず親子の楽しいプレイタイムという感覚で取り組み、子どもが自ら音を発するようになったらポジティブな声掛けをしてあげましょう。
次回はフォニックスの次のステップであるワードファミリー(Word Family)についてお話したいと思います。
Thank you for reading! :)
「英語×好きなこと」で英語は格段に上達する!
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
今日は年齢を問わず英語を上達させるための近道についてお話したいと思います。
普通に生活していると英語を使う機会が極端に少ない日本。
この国で生活していく上で、何に気をつけたらお子さんの英語力は伸びるのでしょうか。
答えは「子どもがそのときに好きなことを英語でやる」。ただそれだけです。
どんなお子さんも一つや二つは夢中なことや好きなことがあると思います。
とにかく昆虫に夢中で…とか、やたらと何でも積み上げるのが今のマイブーム、など。
子どもはある程度好きなことを続けると、満足して次のやりたいことを探し始めるので、大人からすると「せっかく始めたばかりなのに」と残念に思ってしまうのですが、人はこうやって少しずつ成長しているんですね。
このコロコロ変わる子どもの「マイブーム」を上手に取り入れれば、あまりお金をかけなくても子どもの英語への関心を引くことができるというわけです。
お子さんの今の興味関心を知るには、とにかく普段からお子さんを観察する必要があります。(お子さんが小さくて発話が上手にできない場合は特に、です)
例えば、ものをつかむのが楽しいみたい時期だなあ、とか歌に合わせて踊るのが好きなのかも、といった具合にです。
何が好きなのかが分かってきたら、それを英語でやってみましょう。
ここで大切なのがレベル選びです。
以前にも書きましたが、人の能力を伸ばす最適なレベルはいつだって「今のレベル+1」、つまり少し背伸びをすれば届くくらいのレベルを選ぶことです。
上手に丸を描けない子どもに「文字を書く練習をしよう」といっても、難しすぎて諦めてしまいますよね。
だからこそお子さんのことを普段からよく見て、子どもが夢中になってやっていることを思う存分楽しめる環境を与えることが重要なのです。
好きなことをしているときの子どもの集中力はすさまじいもので、小さいころから何かにのめりこむ経験を多くしている子どもは、大人になってからも高い集中力を発揮することができると言われています。
お子さんによって興味関心は様々ですが、今回はお子さんの年齢別に親御さんができることの例を、伊藤美佳さんの著書「モンテッソーリ教育×おうち英語で世界に羽ばたく子どもを育てる」を参考にまとめてみました。
0歳
- 英語で話しかけたり、歌いかけたりする(英語が苦手なら、聞き流しでもOK)
- 英語の手遊びを一緒にする
- 韻の多い絵本を読んであげる
1歳
- 英語の絵本や歌にたくさん触れて、お気に入りを見つける
- お気に入りのシリーズやタイプが分かったら、同じ本や歌で繰り返し遊ぶ
2歳
- 身体の部位を使う歌で遊ぶ (Head, Shoulders, Knees and Toes等)
- ピクチャーディクショナリーで毎日の生活語彙を増やす
- 絵本の中の絵を一緒に見ながら英単語のインプット
- カンタンな英単語を言って、それをタッチするゲームで遊ぶ
3歳
- 動作が使われている歌で一緒に遊ぶ (Walking Walking等)
- 子どもの疑問に答えられなかったら、一緒に調べてみる(日本語でもOK)
- アニメなどを英語で見る (英語アニメはPeppa Pigがおすすめ)
- ピクチャーディクショナリーで覚えた毎日使う英単語を実物とマッチングさせる
- 文字に興味を示し始めたら、アルファベットを見せてみる
4歳
- 簡単な英語のゲームで遊ぶ
- 身の回りのものを英語で一緒に数えてみる
- 生活言語を超えた、非日常の英単語もピクチャーディクショナリーなどを使ってインプット
- アルファベットが分かるようになっていれば、フォニックスの歌を聞かせ始める
5歳
- 料理や掃除などの家事を一緒にしながら英語で話しかける
- 絵本の読み聞かせのときに子どもに話しかけたり、質問したりする (What do you think?など。最初のうちは日本語でもOK)
- 文字を書くことに興味があれば、アルファベットを一緒に描いてみる
6歳
- 英語を話す人と遊ぶ機会を設ける
- 英語でしりとり (英語のしりとりは xで終わる単語で負け、というのが一般的)
- 多読用の絵本を読み始める
今回のリストは6歳までとなっていますが、もっと上の年齢のお子さんの場合でも子ども目線で楽しく英語を学べる仕掛けはたくさんあります。
ぜひ、お子さんの興味に合わせて環境を準備していってあげてくださいね。
幼児~小学生におすすめのピクチャーディクショナリー7選
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
皆さんはピクチャーディクショナリーをご存知ですか?
その名の通り、picture=絵 dictionary=辞書で、子ども向けに作られた辞書のことを呼びます。
辞書というと文字がたくさん書いてあるものを想像するかもしれませんが、絵本のように絵がたくさんあるので、楽しみながら単語を覚えられるように作られています。
ピクチャーディクショナリーを使うと
- 動詞や前置詞、比較級などの説明しにくい英単語も視覚的に理解できる
- テーマごとにまとめて単語を覚えることで、記憶の定着度が高まる
ため、子どもの語彙力がぐんぐん伸びていきます。
ピクチャーディクショナリーは「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語」の著者である斉藤淳さんもおススメしている、英語学習のマストアイテム!なのです。
今回は数あるピクチャーディクショナリーのなかから、絵柄や作りが凝っている英語圏のもので自信を持っておススメできる7冊をご紹介します!
1: The Usborne Big Book of English Words
対象年齢:2~9歳
収録単語数:1000単語(イギリス英語)
私が個人的に一番好きなピクチャーディクショナリーがこちらです。
- ハードブック仕様で傷みにくい
- 絵がとにかく可愛くて、わかりやすい
- 後ろの索引を使えば簡単につづりから言葉を探せる
Usborne出版社の本ですのでイギリス英語ですが、扱われているトピックは洗面用品などの毎日使うものから教科の名前、職業名など幅広い年齢のお子さんが使える優れものです。
2: The Usborne First Thousand Words in English
対象年齢:3~9歳
収録単語数:1000単語(イギリス英語)
こちらは先ほど紹介したピクチャーディクショナリーと同じUsborne出版社のもので、載っているトピックなどはかなり似ています。
この本の特徴としては
- 重要単語が全て絵の枠外に載っているので、探し絵本のようにも使える
- 庭や倉庫の工具など、日本の教材では見られない単語も掲載
といった点が挙げられます。
さらに!こちらの本はシールブックバージョンもあるらしいので、シールが好きなお子さんはそちらもチェックしてみては?
3: Longman Children's Picture Dictionary with CD
対象年齢:6~12歳
収録単語数:800単語(アメリカ英語)
こちらは色々なところでお勧めされているピクチャーディクショナリーなので、見たことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
- 小学生向けに作られている
- 50ものカテゴリーに分けられており
- CDがあるため歌やチャンツを通じて楽しく学ぶことができる
という点が特徴です。
こちらの出版社は幼児(2~5歳)向けにもピクチャーディクショナリーを出版しています。
Longman Young Children's Picture Dictionary
収録語数は300語以下とかなりコンパクトでシンプルです。
青いものは赤いものを網羅しているようなので、わざわざ買わなくてもよいかもしれませんね。
4: Oxford Children's Picture Dictionary for learners of English
対象年齢:6~12歳
収録単語数:800単語以上(イギリス英語)
こちらは、オックスフォード大学出版社の商品ということで、とても良質なものとなっています。絵がちょっぴり私の好みではないのですが^^; 英語が母語ではない子どもを意識してか、掲載されている言葉のチョイスに無駄がなく、素晴らしいです。
- CD付きで歌が収録されているので、実際に発音(イギリス英語)を確認できる
- 各ページにクイズやアクティビティ付きなので、楽しみながらできる
- 40ものトピックがある。最後には索引・歌の歌詞も掲載
対象年齢:2~8歳
収録単語数:1000単語以上(アメリカ英語)
英語圏では有名な絵本作家、リチャード・スキャリーが1963年に出版したピクチャーディクショナリーの復刻版ともいうべきものがこちら。
時代が変わってもあせることのない魅力的な絵が人気の秘密でしょう。
- 絵がとてもかわいらしく、遊び心にあふれている
- 英単語数がとにかく豊富(horse crab[カブトガニ]とか工事車両とか、なかなかマニアックな言葉も多数...)
使われている単語などを見る限り、辞書というよりは絵本では?と思えるほど絵が細かく、クオリティが素晴らしいです。
6: Oxford Very First Dictionary
対象年齢:4~6歳
収録単語数:300単語程度(イギリス英語)
「最初の最初の辞書」というタイトルからも分かる通り、初めて使うのにふさわしい辞書です。
- アルファベット順に基礎的な英単語とその定義が説明されている
- 語彙力を伸ばす、というよりすでに知っている言葉の定着という使い方が◎
単語数も少ない、ほんとうにシンプルな辞書ですので小学生では物足りないかもしれませんが、辞書本来の使い方を学ぶために最適な本だと思います。
7: Curious George's Dictionary
対象年齢:4~8歳
収録単語数:600単語以上(アメリカ英語)
おさるのジョージファンは必見!のこちらの辞書は可愛い絵と一緒にいろんな単語がアルファベット順に並んでいます。
- 辞書の使い方を学ぶ入門書としておすすめ
- カンタンな例文も並んでいるので、記憶が定着しやすい
- ネイティブ向けに作られているわりに、とてもシンプルな作りで◎
ピクチャーディクショナリーは小さなお子さんだけではなく、小学生になってからも長く使える優れものです。
「どれを買えばいいか分からない!」とお悩みの場合は、気になる本のタイトルをYouTubeなどで検索するとたくさんレビューが出てきます。
ぜひ、お子さんと一緒にお気に入りの一冊を見つけてみてくださいね。
英検3級英作文対策!
Hi everyone! ナマケモノ先生です。
今回は英検で初めてライティングが登場する3級の英作文対策についてご紹介します。
3級の英作文の題材は、休みの日についてや、日常についての好きなことについて自分のことを述べるという問題が基本です。
具体的には
- Do you like ~?
- What is your favourite ~?
- Which do you like better, A or B?
というような感じです。
立場を選ぶより、具体的な理由を考えるプロセスの方が大変かと思いますので、書き始める前に口頭でお子さんと一緒に理由を考えるという練習をしてみることをお勧めします。
最悪、模範解答を繰り返し音読して丸暗記するという裏技もあります。
ちょっと無理やりな感じは否めませんが、作文の型も覚えられるし、自分たちでは思いつかなかった理由が挙げられていたりしてけっこう参考になることもあるんです。
Step 1: 問題文を参考に、自分の意見を最初にはっきりさせよう
さて、前回の記事で紹介した準2・2級の英作文の書き方と同様、書き始めは質問の単語を大いに活用して書き始める必要があります。
例えば、
Q: What would you like to do this summer?
A: I would like to go camping with my friends this summer.
のように重要フレーズをそっくりそのまま写すのです。
この時、問題文をよく見て絶対にスペルミスをしないようにしてくださいね。
Step 2: 理由を2つ考えよう
自分の意見を明らかにしたら、次のステップは2つ理由を書くことです。
理由に正誤はありません。意見に対する根拠として論理的に問題がなければ、どのような理由だってかまわないのです。
ただし、基本はわかりやすく!シンプル!にまとめて書くことです。
せっかくいい理由でも、文法やスペルのミスが多くて失点が多いと、とてももったいないからです。
また、言いたいことが英語で上手に言えないとき、知ってる英語で別の言い方ができるかどうか考えてみましょう。
前回の記事にも書いた、パラフレーズってやつです。
この、自分の知ってる言葉に言い換える力はスピーキングでも大切な力です。
ネイティブではない私たちが日本語に比べて英語表現のレパートリーが小さいのは当たり前ですから、ここであきらめないで!
自分が今持ち合わせている英語力を駆使して言い換えをすることで、自分の意見をどんどん伝えていきましょう。
なお、理由を並べるときに役立つ接続詞に、 because と also があります。
[理由①] My favourite season is summer because ~.
[理由②] Also, summer is ~.
この2単語はつづりを完璧にしておきましょうね!
Step 3: 語数を数えて、必要に応じて情報を付け加えよう
3級の英作文には25から35数必要ですが、全部書いた後に数えてみると語数が足りないことがあります。
そういったときは「何を?」「いつ?」「どこで?」「だれと?」を追加しましょう!
例) I like to eat.
これだけだと4語でとても短い文が、
「何を?」dinner
「いつ?」 at night
「どこで?」at home
「だれと?」with my family
を付け加えると、
I like to eat dinner at night at home with my family.
少しこじつけな文ではありますが、これだけで12語に!
文字数が足りなくなったら、このやり方で語数を増やしていきましょう\^^/
Step 4: スペルと文法のチェックをしよう
書き終えたら必ずチェックするべきなのが、つづりと文法です。
まずは頭の中で音読してみましょう。
読み上げると初めて気づく間違いも意外とあるものです。
スペルと文法は細かい点ではありますが、ここで少しでも失点をなくせるとgoodです。
今回は英検3級の英作文の対策法についてご紹介しました。
小学生の受験者にとってライティングは点数を稼ぎやすい問題です!
準備をしっかりして、しっかり点数を取りに行きましょう^^
それでは! See you soon :)